第1回 OSAKA DESIGNERS WEEK協賛イベント WA-Qu EXHIBITION (商店建築2003年2月号)

動き出した大阪発のデザインイベント 大阪デザイナーズウィーク2002より

NPO法人東京デザイナーズウィーク(東京・港区)主催による家具の祭典、大阪デザイナーズ ウィークが2002年10月31日~11月4日、大阪・堀江を中心に63の会場で開催された。東京では5年前から開催されているデザイナーズウィークだ が、大阪では今回が初の試み。堀江のほか西心斎橋、博労町など心斎橋(四ツ橋)~本町駅間にある家具&雑貨店、家具ショールーム、カフェレストランなどを 主会場に、公式イベントであるプロ・アマの実験家具店は南港北のATCホールで開催された。大阪・海岸通ギャラリーの「WA-Qu展」では、京都インテリ ア界を代表する8人が新作椅子と空間でもって、伝統工芸技術とモダンデザインとの新しい融合スタイルを提案した。また、東心斎橋の、変化し続けるデザイン ホテルT’ポイントでは「これからのホテルの実験空間」と題し、新タイプの客室を一般公開。個性を発揮した。

■京都発、8人のクリエイターによる「現代空間におけるWA」の提案
WA-Qu展 会場/海岸通ギャラリーCASO

アメリカ大リーグやイタリア・セリエAでの日本人の活躍が日常的なニュースとなり、彼らの活躍に 刺激を受けて今やスポーツだけではなく、あらゆるジャンルの才能が世界を目指すこととなるだろうと思う。そしておそらくデザイン界も例外ではなく今年がそ の始まりになるような気がするのは私だけではない。その証拠に、群れることを何よりも嫌う京都人がごく自然に同じ思いで集った展覧会がこの「WA-Qu 展」である。これをステップとしてさらに内容を充実させて、このイベントは4月のミラノ・サローネへと向かうつもりである。日本の伝統工芸とモダンデザイ ンの幸せな融合を目指しつつ。

〈中塚重樹/アルクインターナショナル〉